おはようございます。ひぐらし書道の曽我です。
昨日よりInstagramに漢字仮名交じり書も投稿するように方向性を変えました。
これまでは半紙に臨書した画像のみを淡々とアップするという筋トレ的なアカウントでした。
そのためか玄人の方々に多くフォローやいいね!をしていただくようになり、それはそれでとても嬉しかったです。
そして、より多くの方に見ていただけるよう臨書画像以外の投稿にもチャレンジしよう!と思い立った訳でございます。
備忘録も兼ねて、半紙に書いた文字をどのようにしてInstagram画像に加工しているかをご紹介しようと思います。
ちなみに完全独学ですので、正解ではないと思います(きっと、きっと誰かの役に立つはず…)。
あと、最初に結論を言っておきますと、デジタル表装よりも実際の手作業の表装した作品を写真に撮るほうが何億倍も素敵です。とはいえデジタル反対派でもなく、良いとこは使おうよ派です。
半紙に字を書く
何だか当たり前のような見出しですが、まずは書きます。
本来であれば全紙などにじっくり書きたいのですが、定期投稿をするため半紙に書きます。
(ある種ここで葛藤が生まれます。創作力よりも投稿を優先するのか、と…まあ目を瞑りましょう)
・半紙に書く前にメモ帳でサラッと予習をする場合もあります。
写真に撮る
書いたものを写真撮影します。Instagramアップ用であればスマホでも充分ですが、一眼レフでRAWデータで残します。
・撮影したまんまの画像はこちらです。どうせ背景は切るんだし、という気持ちが左端の自分の靴下に現れていますね…
Photoshopで加工する
撮影した画像をPhotoshopで加工します。加工といってもデフォルメではなく、コントラストなどを調整し、背景を完全に白にします。
半紙などの質感を飛ばす訳ですね。表装で言うところの裏打ち作業でしょうか?
・選択ツールで主要部分だけコピーし、別ウィンドウに新規作成します。靴下はここで消えます。
・「イメージ」→「モード」から「グレースケール」を選択し、白黒画像に変更します。
・レベル補正ツールで、背景の半紙の質感を飛ばします。書いた文字に影響がでないレベルに留めます。褐筆部分などは飛びやすいので要注意です。
Photoshopでの作業はここまでになります。
Illustratorで配置、背景をつける
Photoshopで加工した画像をIllustratorで編集します。
・「ファイル」→「配置」からPhotoshopで加工した画像を取り込みします。
・パーツごとに分けたいので、切り取りしたい部分の上に正方形を重ね、Command+7を押し、切り抜きします。
・こうして配置を決めます。落款印も「ファイル」→「配置」から取り込み場所に配置します。
・最後に背景素材を配置して完成です。背景素材はウェブでフリー素材のものを使っています。ググるとたくさん出てきます。
完成したものを右クリックし、選択範囲を書き出しします。
表具屋さんで表装しよう!
以上が一連の流れでした。半紙に書く時間を含まないと、デジタル部分は15分程度の作業でしょうか?
何と言うか早くサクッとていうのが今風ですね…
最初に申し上げましたように、これはあくまでもInstagram投稿画像用です。
本当はじっくり練り上げて書いて最後は表装して、そしてそれを写真に撮影して残しておきたいと思っています。そのような作業は15分でできるわけもなく、数ヶ月かかる作業でしょう。
Instagram投稿画像は正直大量生産ができてしまいます。何だかそこに気づいたとき、ふとした不安を覚えました。
(自戒の念を込めて)急がずじっくり何かを練り上げる時間を、忙しない今だからこそ取り入れていきたいですね。
それではまた。