こんばんは。ひぐらし書道の曽我です。
普段はイベントの案内記事ですが、今回は教室に通っている生徒さんのお話をしてみます。
納車1ヶ月以内で書道カーに改造!
ひぐらし書道の越谷教室に通うYさん。教室では仮名の練習をしています(現在は高野切第3種の臨書)。
週末になると時々日光のキャンプ場に行き、キャンプ場で書道(仮名臨書)をしているのだとか。「すごーい」と思いつつ、何だか悔しいと思ったのは自分だけでしょうか(笑)
そんなYさん、ついにマイカーをDIYで改造し、書道ができる車にしてしまいました!
こちらがそのお車です。
ではそんなYさんへインタビューをしてみましょう。
なぜ車を改造して書道ができるスペースを作ろうと思ったのですか?
書道のために改装したわけではないですね。もともとキャンプが好きで、好きなことができる自分だけの空間を作りたくて改造しました。
まだ書道は習い始めたばかりですが、色々な場所で書いてみたいという想いがあります。
”書道がしやすい場所”を自分で探し、「ここなら書ける!」という気分や心持ちに頼りたい部分がありました。
書道を習うまでは、「書道は準備が面倒」と思っていましたが実際はそうでもなく、車で移動して色々な環境で書けるような改造をしました。
こだわった点、自慢ポイントなどあればぜひ教えてください。

机のサイズを下敷きのサイズぴったりにした点と、カーテンをつけて、篭れるスペースに仕上げた点です。また、文鎮や照明など、自分がその熱意を語れる好きなアイテムだけで揃えたので気に入っています。

DIY費用はどのくらいかかりましたか?
総額で15,000円くらいだったと思います。一番高かったのはカーテンですね。遮光性の高いものにしました。
この車での書き心地はいかがですか?
最近完成したばかりなので、まだ自宅の駐車場でしか書いていません(笑)。
駐車場で書いた時は、ちょうど天気が雨で、雨音が心地良かったのを覚えています。車の通り過ぎる音や鳥の声などに耳を傾けながら書道をすることが出来ました。

書道カーに改造してみて良かった点を教えてください。
机があるだけで、書道以外のことも車の中で色々と出来る点でしょうか。

もし何か後悔していること、もしくは改善点などあれば教えてください。
まだありません。今後色々な場所で書道をしてみて色々な改善点が出てくると思いますので、変えていこうと思っています。
友人や家族など周りの反応はどうですか?
Instagramにアップしてみましたが、羨ましいという感想と、「車で書道するの?」という驚きの感想がありました。好きな時に色々なところに移動し、書道ができる理想的な空間(車)が手に入り、とても嬉しいです。
発想のドアを開けておく
今回のインタビューのおしまいにYさんが発言した「発想のドアを開けておく」という一言。
とても印象的でしたので、そのご紹介でこの記事を締めくくりたいと思います。
学生の時にフィリピンに行ったことがあります。その時に「内と外が別れていない空間」を体験しました。
昼ごはんとなれば、どこの子なのか分からない人たちも混じり皆んなでご飯を食べる。分け隔てなく誰でも大事にされる空間。その空間がとても良かったんです。
【これは家、これは外】という固定概念がなくなった瞬間でした。
下記の写真は、わたくし曽我がタイの田舎に長期滞在したときの写真です。
フィリピンとは少し違うとは思いますが、「内と外の境が曖昧」な点では似ています。
色々な家庭事情があり、そんな単純な話ではないことは勿論理解していますが、このような環境下において「あなたは誰?」「どこでご飯を食べるべき?」という質問はあまり重要ではありません。
・書道はこういう場所で書かないといけない。
・お手本通りでないといけない。
みなさんの発想のドアには鍵がかかっていませんか?
「発想のドアを開けて」もっと柔軟に書道をすることの大切さを再認識した書道カー。
まあ結局は、Yさんの柔軟な発想に若干のジェラシーを感じている曽我でした。
Yさんには無理を言って、レッスンの始まる30分以上前に教室に来ていただきました。
色々とインタビューができて興味深かったです。
ありがとうございました。
【完】