お寺道場
妙善寺さんで「お寺書道」始まりました。プライベートでも友達さそって団体でもOKです。1日ずーっと書道をしてみたい方はぜひどうぞ。
https://higurashi-shodo.com/private-lesson/
【2024年9月20日追記】
毎月第一木曜は妙善寺さんで書道レッスンです
こんばんは。ひぐらし書道の曽我です。
春日部にございます妙善寺さんの本堂の落慶法要の題字を揮毫いたしました。
そのご縁で、来月より妙善寺さんで書道教室をスタートします。
と、その前に、落慶法要の題字揮毫のお話をさせてください。写真と一緒に、ちょっとマニアックな書道ネタを交えてご紹介します。
空海への尊敬の念
今回、素敵なご縁をいただきました妙善寺さんは、真言宗のお寺さんです。
真言宗ということで宗祖はご存知、弘法大師空海です。
私は、空海の書が大・大・大好きですので、尊敬の念も込めて、題字を考えて書いてみました。
少々マニアックになるかもしれませんが、どう考えながら文字を書いたのか、ご紹介します。
「令和五年五月二十七日 於妙善寺」と書いています。
はい、空海の灌頂歴名からの引用です。書道をやっている方からしたら、ストレートすぎる引用ですね。
最初は「於」という文字は入っていませんでしたが、灌頂歴名の引用感を出すために、文言を変更していただきました。
令:風信帖に出てくる「冷」の右側を使っています。
和:灌頂歴名から
五:灌頂歴名から
年:灌頂歴名から
月:灌頂歴名から。とても独特な形をしているので、空海感がとても出ている文字ですね。
於:灌頂歴名から
妙:風信帖から。有名な冒頭部分ですね。
善:灌頂歴名から
寺:灌頂歴名から
気になる方は是非、原本を見てください。
続いては、顔真卿から。
題字のメイン部分「本堂落慶法要」。この文字は顔真卿の文字を元にしました。
妙善寺さんの仏様はとても力強い仏様と伺いました。そして、今回は新築の本堂の題字です。その場の雰囲気に負けないよう顔真卿をイメージし、文字を決めました。
空海の風信帖の冒頭1文字目「風」という文字なのですが、自分史上最高な文字だと思っています(はい、またマニアックなネタ)。何度書いても真似できない絶妙な文字。顔真卿の残した古典にも似たような雰囲気の「風」があり、空海と顔真卿の関係性を感じ、題字は顔真卿風で書いてみました。
そして王羲之へ…
こちらの看板は「弘法大師 ご誕生 千二百五十年」と書いています。
ここの部分は王羲之の書風を意識しました。
空海が王羲之の書を意識していたことは、その古典からも明らかです。王羲之が書いた文字を元に、こちらの看板の文字を考え揮毫しました。
書道の幕の内
「空海」「顔真卿」「王羲之」
書道をやっている人からすると幕の内弁当のようなラインナップで題字を考え揮毫しました。伝わる人に伝われば嬉しいなぁという感じです。
そんな春日部の妙善寺さんでは、来月から書道教室を開催します。詳細はまたご案内しますが、藤の牛島・南桜井近辺で書道を習いたい!という方は是非妙善寺さんで書道はいかがでしょうか?
妙善寺さんの新しい本堂には、ネパールの貴重な曼荼羅もあり、とてもとても素敵な空間です。そんな空間で書道ができるご縁に感謝いたします。
アクセス方法
〒344-0125 埼玉県春日部市飯沼1
開催日時
毎月第一木曜日 16:00~18:00
*次回は2024年 9/5(木)です。